2017-07-27
久しぶりの投稿です。
院長の冨森です。
本日は、仕事終わりに平田先生と大阪に行き、インプラントについて学んできました。
最近、当院に4つ目のインプラントのシステムを導入したので、システムの確認と近々行う手術のプランニングを行いました。
す
簡単にまとめると、新しいシステムの大きな特徴は
大幅に治療期間を短縮できる!
という事です。
これは、非常に大切な事です。
インプラントの一般的な方法では、インプラント体 (フィクスチャー) を骨に埋入してから数週間〜数ヶ月は骨とインプラントがひっつくまで待つ (免荷期間) のが一般的です。
しかし、インプラントは形や表面の性状がメーカーにより異なります。そして、それぞれのメーカーに特徴があったりします。
今回、導入したシステムはヨーロッパでのシェアが高いインプラントです。
AnyRidgeと呼ばれるインプラントには沢山の特徴があります。
その中でも大きな特徴は、ネジ山が広く、先が鋭く尖っているため、骨を壊死させにくく、手術直後からずっと強い固定が維持されます。
このシステムのもう1つの特徴は、ISQという値を測定する事で、数値としてインプラントの固定の強さを確認し、数値により埋入後の治療の流れが決まるという事です。
ISQが70以上を示せば、理論上は手術後すぐに歯を入れる事が可能です。
また、今回のシステムではケースによって
歯茎をほとんど切らず、正確で素早い手術が可能となります!
どういう事かと言うと、CTと模型をコンピューター上で分析し、骨の硬さ・形・神経や血管の位置・歯茎の厚み etc…
様々な情報からインプラントの位置をシミュレーションします。
最適な位置が決まれば、そこにピンポイントにインプラントを埋入出来るように、マウスピース状のサージカルステントを作成します。
模型で確認中です。
インプラントが入り、初期固定のISQ70以上が得られれば即時に仮歯を入れる事が可能です。
仮歯もコンピューター上でシミュレーションし、作製します。
このように、医療の分野でもデジタル化が進み、より正確により安全により低侵襲で治療を行えるようになってきています。
当院は4つのインプラントのシステムを導入しており、ケースにより使い分けながら患者様に合ったものを選択し、ニーズにお応えしたいと考えます。
長文になり失礼しました。